毎年、健康診断や人間ドックを行なっていても、残念ながら脳疾患やその予兆を発見することはできません。
直接、死亡原因となる脳疾患の予防のために、脳ドックを定期的に受けるのが望ましいですが、次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
傾眠(周囲からの刺激があれば覚醒するが、すぐ意識が混濁する状態)・昏迷(意識は保たれているが、外からの刺激に対する反応や意思の表出を欠く状態)・昏睡などの意識障害、言語障害、頭痛、めまい、けいれん(ひきつけ)、手足のマヒ、手足のしびれ、手足のふるえ、頭皮のむくみなど
また、偏頭痛は多くの日本人が抱えている悩みですが、直接命に影響があるものではありません。
しかし、偏頭痛と間違われやすい症状の脳の病気もあります。
普段から偏頭痛に悩まされている方も、次のような症状が出た場合は、早めに病院へ。
・前触れもなく、突然起こる頭痛
・今までの頭痛とは違った感じの頭痛
・今までの頭痛の中で一番痛い
・頭痛とともに、発熱、手足の動かしにくさ、言葉が出ない、ろれつが回らないなどの症状がある
・意識がもうろうとしたり、痙攣を起こしたりする
定期的に脳ドックを受けることで、脳梗塞や脳出血などのいわゆる「脳卒中」に対する危険度を調べること、脳に腫瘍や異常な変化がないかを確認することで、脳疾患の早期発見・予防につながります。
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